コーチがドミニカ共和国へ野球の指導を学びに行ってきました。

中島コーチがドミニカ共和国へ野球の指導を学びに行きました。その様子を紹介してもらいます!

2019年8月7日から14日の一週間でドミニカ共和国へ野球の指導を学びに行ってまいりました。
このページでは簡単な報告をさせていただきます。

現地では、アカデミー(高校生)、プログラム(主に中学生)、リーガ(小学生)など、育成年代を中心に様々な指導現場を見学し、非常に多くの学びを得ることができました。

ドミニカで感じたことは大きく分けて二つあります。

合理的なプレースタイル

ドミニカをはじめとするメジャーリーグで活躍する選手のプレーはなんとなく派手なイメージがあると思います。実際、向こうの中学生や高校生はジャンピングスローや逆シングル捕球など、様々な動きを見せていました。

日本ではそれらのプレーは応用ととらえられますが、中南米の選手はそういったプレーを基本だととらえています。基本なので練習からしっかりと反復し、試合に臨みます。試合中の思い付きに見える「派手」なプレーも実は繰り返し練習した結果のプレーなのです。

日本人と中南米の選手の間に骨格の差や身体能力の差はあると思いますが、それがすべてではないと感じました。少しでもアウトにできる確率の高いプレーを練習から反復し、試合でも恐れずに攻める姿勢は日本でも取り入れるべきだと感じました。

バッティングも豪快なアッパースイングのイメージがあると思います。しかし、彼らは練習から強い打球をセンターに打ち返すことを常に意識しています。木製バットなのでそうしないと飛ばないからです。強い打球の延長戦に長打、ホームランがあるという考え方です。このバッティングの考え方もうまく融合させて取り入れるべきだと感じました。

また、積極的な作戦にも共感しました。バントも多少はありますが、基本的には強硬策が多いです。25歳になった時にメジャーリーグで活躍することが目的なので長期的に見て育成されるのです。現在の日本では高校野球に大きな価値が置かれているのですべてを真似することは難しいですが、長期的な視点で選手を育成する姿勢は参考にすべきだと感じました。

写真はドミニカの中学野球

選手と指導者のフラットな関係性

ドミニカの指導者は絶対に怒鳴りません。エラーをしてもチャンスで三振しても、励ますだけで叱ることはしません。何か伝えたいことがある場合には翌日に呼び出して二人きりで話をするそうです。

滞在最終日に現地の指導者の方とお話をする機会があり、「怒りたくなることはないのか?」と質問をしました。すると次のような答えが返ってきました。「選手と指導者はフラットの関係だ。僕は選手たちをリスペクトしている。選手も指導者をリスペクトする。怒鳴ることはあり得ない」

この言葉が聞けただけでもドミニカに行って良かったと思っています。理屈ではわかりますが、実際に何十年もそのように指導している人に言われるのはとても説得力があります。令和の新たな時代にふさわしい指導はここにあると感じました。日本には日本の良いところがありますが、選手と指導者がフラットな関係、お互いのリスペクトの精神は見習うべきだと思います。

指導者は決して怒鳴らずに落ち着いて指導する

どうして楽しそうに野球に向き合うのか?

ドミニカの子供たちはものすごく野球に一生懸命です。試合をすれば闘志をむき出しで、打撃練習の守備でさえも全力で取り組みます。どうしてこんなに自主的に野球に取り組むのだろう。しばらく考えました。その理由の一つは環境です。ドミニカの子供たちにとっては野球以外の娯楽はほとんどありません。そのため、野球に対してはどんな練習でも前向きに取り組んでいました。ただ、決してそれだけではないと思います。子供たちの積極的でポジティブな姿勢にはやはり上に書いたような指導のありかたが関係していると思います。この学びを自らの指導に活かしていきたいと思います。

画像は中学生年代の試合で見たホームスチール

野球道具もそろわない子供たち

ドミニカの子供たちは同じチームでもユニフォームはバラバラ、グローブやスパイクも中古のボロボロのものばかりです。聞くと、アメリカなどから流れてくるおさがりを使っているのだそうです。そこで、相模原ボーイズから部員の不要となったユニフォームやグローブ、ボールをドミニカの小さな村の野球チームに寄付させていただきました。どれも中古の物でしたが、喜んでもらえてよかったです。

チームから不要となった野球道具を寄付しました

おわりに

今回は様々な方のご協力のおかげで、ドミニカ共和国への野球留学が実現しました。この場をお借りしてお礼申し上げます。また、私(中島)が時間に融通の利く大学生だということも幸いしました。あと一年遅かったら、おそらく海外へは行けなかったはずです。このタイミングもまた何かの縁だと思っています。

そして、私が今、相模原ボーイズで指導者として野球の指導に関われていることもまた、何かの運命だと思います。ドミニカまで行った以上、海の向こうで感じた良い部分と日本に根付く良い部分とを融合させ、日本の指導現場で活かすのは、私の役割だと思います。行っただけで終わらせず、これからも学んだことをチームの活動へ還元できるよう精進してまいります。

以上で、簡単ではありますが、一週間の野球留学の報告とさせていただきます。長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

(文章:中島)

※ドミニカの野球についてもっと詳しく知りたいという方はコーチの個人のブログをご覧ください。

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