中島陸ヘッドコーチ

2年生、準備はできてますか?

中村コーチが38期生に向けて書いていたので、陸コーチは37期生に向けて書きます。

一月前の入団式で、陸コーチが話した内容を覚えてますか?おそらく覚えていないと思うので、ここで一度おさらいをしよう。

何が変わるか?

小学生から中学生になると何が変わるか?

・遠くに住む人と関わり、友達関係が広がる。
・毎日制服を着るようになる。
・教科ごとに先生が変わる。
・放課後に部活動(みんなはボーイズの野球)が始まる。
・先輩後輩関係ができる。


では、中学生から高校生になると何が変わるか?

・基本的には変わらない

起きる時間が速くなったり、野球が難しくなったり、勉強が難しくなったり、多少の変化はあるけど大きな枠組みは変わらない。要は、この中学3年間の生活は高校での3年間の予行練習なんだ。

こんな話をしたね。

中2の前半は意外とキツイ時期なのだ。なぜなら、人生初の経験をする時期だから。中学2年生になる37期生は今、しんどさと期待が入り混じった状態じゃないかと思う。

人生初、後輩ができた。

中学1年生が入学直後に、敬語の使い方だったり、先輩の呼び方で戸惑う。それは多くの人にとって人生初の経験だからだ。同じように中2のこの時期も人生初の後輩が入ってきて、偉そうにできるし仕事が減ると思いきや、実は大変なことが多いことに気付く。

1年生が自分達と同じように動けないのは当たり前なのだが、それを自分たちの指導不足のせいにされたりする。中3が最後の大会に向けてボルテージが上がる中で、自分達はまだまだついていくのに精いっぱいだったりする。焦る。でも、思ったよりも自分達の学年だけでできることは少ない。

プレッシャーがかかると今までできていたことすらもできなくなったりするものだ。

実は、中2のはじめは野球がつまらないなと思う人が増える時期。多くの人が経験することだ。ここではひたすらもがくしかない。

怒られることが増える中で「自分達もこうやって守ってもらってたんだな」と気づき、今できる最大限のことを頑張るしかない。「先輩たちも大変だったんだな」と気づいたら、先輩たちとの最後の大会に向けての時間をより大切に思えるはず。

そうやって、毎年夏に向けて準備をしていく。もちろん新チームになっても大変なことはたくさんあると思う。それでも、この春で腐らずに頑張り切れた選手は、夏以降に良い思いができると思う。

自分達の代になってどれだけ良い思いをできるかは、結構この中2の夏前の時期にかかっているかもしれない。

もどかしい思いをしている時間が一番成長できるときです。少ない人数だからこそ、賑やかな後輩を巻き込んで先輩を支えつつ、36期生が作る歴史を引き継ぐ準備期間にしよう。

やっぱり格が違う。

新しく入ってきた38期の新入生は体が大きい子も多く、入部当初からグラウンドを使ってのノックやバッティングを多く経験しているから実力もついてきている。そもそも18人もいるからにぎやかだ。

そんな一個下の後輩たちの勢いに、焦りを感じている人もいるかもしれないね。正直、コーチたちも2年生が飲まれてしまうのではないかと心配になった時もあったが、この前の合宿でやはり2年生は格が違うな。と感じた。

龍彦の火を噴くようなセンターオーバーはその場にいた多くの人の記憶に鮮明に残っていると思う。スイングが強くなっているとは思ったけど、広いグラウンドのあそこまで打球が飛ぶとは思わなかった。しかも、打ったのが晄太のストレートだからまぐれでもないと思う。あとはもう少し、自分から発信できれば、どれだけ良いキャッチャーが一学年下で入ってきても最後までキャッチャーを守れると思う。課題の発信力、意識して頑張れ!

和哉も体調不良が続く中、何とか合宿は参加したいと調整して、2泊3日を一緒に行動できた。まずそのことがものすごく嬉しい。声をかけてくれる周りの選手に救われた部分も大きいと思う。フリーバッティングでは、いきなり良い当たりを連発するからびっくりした。もう少し時間はかかると思うけど、野球が好きで、相模原ボーイズで野球をやりたいと思ってくれるなら、チームとしてはいつまででも待ってます。体調を第一優先で、来れるときは思い切り野球をやろう。

佑貴はだいぶキャプテンっぽくなってきたと思う。(まだ誰がキャプテンになるかは分からないけど…)紅白戦でも先輩に混ざって声をかけるし、よく後輩たちの方を見ているのがわかる。38期生の後輩に一番声をかけてるのは間違いなく佑貴だと思う。合宿の最終日には「悔しい思い」という話をしていたので、楽しさの中に悔しさも残った合宿なのかな。レベルの高い先輩たちの中で自分を磨けるのはあと数か月しかないので、最高の先輩たちから盗めるだけ盗んで、同級生や後輩にも相模原ボーイズスピリッツを伝えていこう。

吉樹はピッチャーとしての悔しい思いを紅白戦にぶつけたね。合宿に入る前の城山湖球場での紅白戦で課題だった変化球のコントロールが少し改善されたように見えた。監督さんも「気合入ってるね」と褒めてました。ただ、同じ紅白戦で投げていた利仁や下級生の投手もそれぞれ頑張っていたので、もっともっとピッチャーというポジションに拘って、自分を鍛えていってほしい。「自分にはピッチャー以外ない」というくらいの覚悟で、激しいピッチャー競争を勝ち抜いてほしい。試合に出る回数が増える分だけ悔しい思いをすることも増えると思うけど、そこで縮こまらずに感情を出せる吉樹を期待してます。

利仁はやっと体を動かせるようになってきて喜びが伝わってくる。ただ、野球をするということは成功と失敗を繰り返すということなので、イメージ通りにできない自分へのイライラも感じていると思う。少しずつハードになるけど、身体の調子と相談しながら、出来ることには手を抜かずに頑張ろう。復帰したばかりの今は、自分のプレーでいっぱいいっぱいに見える。もう少しして余裕が戻ってきたら、キャプテン候補の一人だと思うので、視野の広さとリーダーシップもガンガン発揮してください。紅白戦での存在感、見事でした。

は学校都合で残念ながら、一緒に野球ができるのはこの連休が最後だったね。陸コーチもここ3年くらいはボーイズに来たいのに来れない日が続いていたので、みんなより出席が少ない状況でのもどかしさはわかります。その中で良くここまで頑張ったね。まるで前日もいたかのように日曜日に練習に入っている姿を見るたびに「すごいな」と感心してました。最後にきちんと自分の言葉で挨拶できるのも、当たり前だけどさすがだね。大人でも逃げてしまう人はたくさんいます。遼ならこの先の人生は絶対明るい!一度関わったからには、ずっと応援してます。場所は違えどお互い頑張ろう。

油断せずに頑張りましょ。

そうはいっても、うかうかしてるとものすごい勢いで駆け上がってくる一年生に食われてしまう。みんなが今、少しずつ上達しているのは冬を頑張ったからに違いない。今の成果は3カ月前の自分のおかげ、今の努力は3カ月後の自分のため。新チームで先頭を走れるように、5月も全力で行きましょう。

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