中2の夏。
はじめて野球が嫌になったのは、はじめて土曜の朝起きて一日が始まるのが心から嫌だったのが、中2の夏だった。
待ちに待った新チームで、いよいよ自分達の代。それなのに何もかもうまくいかない。当時副キャプテンだった自分は何をしても怒られる。
「こんなはずじゃないのに…」
今考えると、当時の監督コーチが自分達に与えてくれた試練なのだと思うけど、当時の自分にはそんなことを思う余裕も強さもなかった。
「なりたい」と思うから成長する
誰もが「やるからにはできるようになりたい」「上手くなりたい」と思っている。
だからこそ、悩みのない人はいないし、ずっと今のままでいいと思う人はどこにもいない。人間は成長したい生き物なんだ。そして、そこに足りてない自分がいることが苦しくなる。
だが、いつも「こうなりたい」がスタート。どれだけ苦しくても、「こうなりたい自分」を下げちゃだめだ。強烈に思い続けることが大切です。
君たちが目指すものを言葉にし続けよう。そして、毎日自分がやると決めたことをやり続けることが、絶対に結果につながってくる。
メンタルを強くするたった一つの方法は自分との約束を守り続けることだ。
壁は乗り越えるためにある
多くの選手は、目のまえに乗り越えなければいけない壁があることを痛感していると思う。36期生と37期生の全員でその壁に挑むときに忘れてはいけないのは、壁は乗り越えられる人の前にしか来ないということ。
試練は、それを乗り越えることのできる人、乗り越える資格のある人の前にしかあらわれない。
ここで泣きじゃくりながらでも立ち向かう経験が君たちの宝になります。乗り越えた壁は、次に試練が来た時に、自分達を守る盾になってくれます。
中島コーチ自身も中2の夏にそうやって頑張った経験があるから、今ここに戻ってきているんだと改めて思う。
新キャプテンへ
1年生で入ってきたとき、平田キャプテンはどんなキャプテンでしたか?
優しい先輩だったとは思う。でも、きちんと厳しさもあった。そして、誰も彼のことを嫌う選手はいなかった。誰が見ても立派なキャプテンでした。
ただ、平田和永も最初から誰もが一目置くキャプテンではなかった。最初は嫌われたくないという気持ちもあっただろうし、指示を出す前に自分が動いて、チームがうまく動かないということもあった。それでもどん底を経験して、自分を強く持ってあそこまで立派なキャプテンになった。
下級生の頃はのびのびプレーしていたのに、肝心の自分の代で、背負うものが増えるとなんだかうまくいかない。中2の夏の平田和永といまのこうたはとても似ている気がします。
やっぱり人の前に立つというのはこわい。でもその経験が何よりも成長につながるし、学べることも多い。
キャプテン以上のチームにはならない。キャプテンが諦めたらチームもその程度で終わる。逆に、こうたの踏ん張りが、チームの可能性を無限大にできる。
もう少し踏ん張ろう。がんばれ。
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