とことん「羨ましい」と思われる代へ

勝つことの難しさ

昨日の卒団式、辻本代表のキャプテンランキング2位の平田前キャプテンの答辞は素晴らしかった。

そのなかで、一勝の難しさという話があった。一緒に冬を越えて、同じグラウンド、同じユニフォームで同じ時間を過ごした35期生もまた、同じように一勝の難しさを身に染みて感じたと思う。勝つということは本当に難しい。杉本監督も何度もそういう話をしている。

「うらやましかった」

そして、前キャプテンの挨拶の中でもう一つ、「椋太郎の代になって最初の大会で一勝、うらやましかった」という言葉があった。35期生はこの言葉の重みを忘れてはいけない。

決して34期生がへたくそだったわけではない。個々に力はあった。だが、1年で体も心も大きく変わる中学生、最上学年が4人しかいないというのは圧倒的なハンデだった。指導者として勝てない言い訳はしたくないが、学年4人という事実は確かに存在していた。

35期生は勝てる土台を持っている。もっともっと上に行ける。君たちは他の人から見たら羨ましいんだ。そこにプレッシャーを感じる必要も気負う必要もない。ただ、期待のかかる学年だ。コーチたちも何としても上部大会、全国大会に行きたいと心の底から思っている。

先輩たちを越えることが、後輩のできる最高の恩返し。35期生は、とことん羨ましがってもらえる最後の半年にしよう。先輩たちが高校に行った時に、胸を張れる“母校”でいたいと思う。

誰かのために

末石コーチの「誰かのために」という話は覚えているかな?僕たちは想いを残してくれた34期生のためにも頑張れる。

そしてもう一人、なんとしても良い報告をしたい人がいるね。昨日、急な発表で驚いた選手も多かったかもしれない。出会いがあれば別れもある。ただ、寂しいけれど一生会えないわけではない。

グラウンドに行って、「やった、今日は渡邊コーチがいる!」と思える日はなくなるかもしれない。それでも、「渡邊コーチに教わったことで上手になりました。勝てました!」と報告することはできる。

つながれた想いを背中に感じながら、今まで以上に目の色を変えて、野球に打ち込むチームを見たい。卒団試合の34期生&指導者チームの雰囲気、あれが34期生や渡邊コーチをはじめとする相模原ボーイズの先輩からのメッセージだ。楽しく、厳しく、闘志剝きだしでいくのが相模原ボーイズ。

36期生へ

34期生が卒団したこの春。37期生が入団してくる。みんなは先輩になる。仕事が減って楽になると思いきや、先輩になるというのは思ったよりも大変なことが多い。「野球に行きたくないな・・・」と思うタイミングは、意外と中2の春、先輩と後輩に挟まれるこの時期が多かったりもする。

それでも、もう少しすればあっという間に自分達の代になる。先輩たちがつないできたように、君たちがチームの歴史を紡いでいく番になる。先輩がいるうちに学べることは学びきって、謙虚に、後輩たちにも自分達の1年間の学びを伝えていってほしい。

そして、平田前キャプテンからの言葉も忘れずに。

井上椋太郎キャプテン

同じく、椋太郎の送辞も素晴らしかった。これからが本番だが、既にキャプテンの大変さを痛感していると思う。

杉本監督をはじめ、指導者とも話をするが、椋太郎がキャプテンで正解だったと思う。偉大なる辻本ランキング1位と2位が近くにいてプレッシャーもあると思うが、36期の個性に合ったリーダー像を少しずつ完成させていっているところだと思う。

来年の春、「椋太郎がキャプテンで良かった」と椋太郎を含む全員が思えることを願っています。また新たなメンバーを迎えるこの季節。新たにスタートを切る相模原ボーイズの“顔”はキャプテンです。 残り半年弱、 ケガでもどかしい部分もあると思うけど、ここまでの人生で一番良い表情で走り抜けてもらいたいと思います。

34期生卒団試合&卒団式 | 相模原ボーイズ 公式ホームページ

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