背番号をつけて背中が重たく感じるのはなぜなのか?

佐藤徳万が、目標達成シートに「最近ハマっていること:指導者ブログを読む」と書いていたので、久しぶりに書いてみます。

10/15(日)は背番号発表でした。38期生にとっては初めての背番号で、初めてのファーストユニフォームでの公式戦ということになる。37期生も自分が主軸でファーストユニフォームを着るのは初めてかな。

歴代の先輩たちも、ファーストユニフォームになるとなんとなく動きが硬くなったり、いつもと違う緊張感を持ちながら公式戦を戦ってきました。

みんなも、おそらく厚木大会とはまた違った緊張感のある試合になると思うけど、それも高校野球への準備だと思って、ずっしりとした背中の重みを楽しみましょう。

背中の重み

背番号を縫い付けたファーストユニフォームを着るとなぜ、背中に重みを感じるんだろう?背負っているのは重圧なのか、仲間の想いなのか、それとも不安で重いと感じてしまうのか。

年に2回しかない背番号発表、そこでもらった番号をつけてファーストユニフォームで試合に挑む大会も年に2回しかない。陸コーチも背番号をつけたユニフォームを着ると、青ティーやセカンドユニフォームの時とは違う緊張感に包まれたのを覚えています。
(ちなみに今のファーストユニフォームは僕の代から使われたので、龍彦が持っている「2」を初めてつけさせてもらいました。

緊張するのは当たり前だし、重みを感じるのは当たり前。むしろそうあってほしいから背番号を渡すのは年2回に限定しています。その緊張の中でも自分の力を出せる、タフな中学生に育ってほしいと思っています。

その重みは、色々な人の期待です。

一つ間違ってはいけないのは、杉本監督をはじめとする指導者はみんなを評価する人ではありません。

もちろん、試合に出る出ないということや背番号を誰に渡すかを決めるときに、一人一人の実力やチームの中での存在感、バランスなどなどいろいろなことを考えて判断しなければいけない時はあります。

ただ、監督コーチたちは、学校の先生のように“テストが○○点だったからきみは成績が3だ”というように、評価をする人ではありません。どこまでいってもみんなを評価する人ではなく、みんなを応援する人です。

そもそも、指導者全員がチームOBで、みんなの先輩だという絶対に崩れない柱があります。後輩であるみんなを応援するためにグラウンドに来ているという大前提は、たとえ真夏に雪が降っても崩れません。

その人たちが、みんなの成長を願って、「この番号をもらってこういう風に思ってくれたらもっと成長するだろうな」と考えながら選んでいる背番号だから、期待が乗っかってるから重い。

期待を背負うということ

みんなは自転車に乗れるかな?

自転車に乗れるようになったときのことを覚えていますか?

補助輪を外して自転車に乗る練習をするとき、数えきれないくらい失敗をしたはず。転んだかもしれない。泣いて「もうやりたくない」と言って投げだしたかもしれない。

それでも自転車に乗れるようになったのはなどうしてか?

それはみんなのお父さんお母さんが期待をかけ続けてくれたからです。記憶にないくらい小さい頃から、人は誰かに期待をかけてもらって成長します。逆に言うと、他の人から期待してもらえなくなったら人は成長していけない。

今回の背番号も、それが何番であったとしても家族は応援してくれるし、大きな期待をかけてくれます。だから背番号の付いたユニフォームは本当に重い。でもその重さ=期待は人が成長するために必要不可欠なもの。

その期待と緊張感を楽しみながら、試合の中で成長していこう。

仲間からの想いも期待

そして、背番号が若い番号であればあるほど、仲間からの期待も大きくなります。自分がつけている背番号は、誰かがつけたかった背番号。

それが欲しかった背番号ではなかったとしても、誰かにとっては喉から手が出るほど欲しかった背番号です。

例えば、佑貴は本当は「6」が欲しかったけど、つける背番号は「4」。でもその「4」は山中祐輔や中野歩や萩原湊が欲しかった番号。22人しかいなくても、こういうことはほかにもたくさんある。「1」だってそう。

悔しい思いや羨ましいという思いを持っている人も、試合になったらすべてを期待に変えてチームのために準備しよう。そして、試合に出る選手はその期待を背負って、めいっぱいプレーしよう。

背番号は評価ではなく、期待。

数字が一けただろうが二けただろうが関係ない。背中に背負うのは色々な人の期待だ。

その重さを力に変えて、強豪相手に一泡吹かせよう。

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