「とにかく自分と向き合え」と、なかなか多くは顔を合わせることのできない2年半の中で何度も伝えてきた。人が人生で一緒に過ごす時間が 一番長いのは自分自身です。だからこそ、自分との約束は守ろう。本当にしんどい時に信じられる自分でいよう。
伝えたかったのはこういうことです。これからも事あるごとに同じような話はすると思う。
どうして強い自分でいる必要があるか。それは誰かのために頑張りたいと心から思えた時に頑張れる自分であるためです。誰かのために、まずは自分がタフでいよう。ここが全てのスタートです。
35期生は野球が好きな自分のために、そして周りの人のためにも底力を見せてくれた優しい集団だったと思う。
34期生の先輩が4人で頑張っていたところに門をたたいてくれたのが35期生だった。入団早々コロナで思うように活動できない期間もあったけど、オンラインでなんとか練習したのは記憶に新しいです。途絶えそうだった34年分の想いをつないでくれました。
そんな先輩が最後の数か月という時に、監督が交代。指導者も何人か退団し、チームスタッフが若いチームOBで固まった。良い面もありつつ、経験豊富なスタッフが抜けたことで不安があったのは間違いないと思う。そんなごたごたの中で34期生が最後の最後でつかんだ公式戦の一勝。実に2年4カ月ぶりの勝利が新しい相模原ボーイズのスタートだった。
そこから公式戦での勝利数は増え、戦う集団である相模原ボーイズの新たな土台を作り上げてくれたのが35期生だと思ってます。公式戦白星なしの33期生、年間一勝の34期生の想いをつないでくれました。
35期生の代の勝利の中でもひときわ盛り上がったのが春季大会の平塚ボーイズ戦だと思う。入団から支えてくれた渡邊コーチ退団の知らせの直後、一冬越えたチーム力と、大好きなコーチへの想いを爆発させた君たちは、将来のためにチームを去ることを決めた渡邊コーチに一生消えないギフトを渡してくれた。渡邊コーチへの感謝の想いもきっちりつないでくれました。
そして、最後の横浜市長旗杯。末石コーチが本当に忙しい中でもここまでコーチを続けてくれているのは、35期生との1年生大会が大きなきっかけです。末石コーチが指導者を続けてきたそこにはいつも君たちがいて、君たちが成長してきた2年半、そこにはいつも末石コーチがいた。「末石コーチのために」という辻本代表の大号令で始まった初戦、緊迫した最終回とその直後のお父さんお母さんのうれしそうな顔は忘れられません。末石コーチへの感謝を、感激と感動とセットにして、 そして、「35期生で一日でも長く野球を」という想いも11人全員でつないでくれました。
中学野球が終わったのも束の間、みんなの本番はこれからです。まだなにも成し遂げてません。ここで気を抜かず、むしろ気を引き締めて、みんなをささえてくれたお父さんお母さんへの感謝の想いは、次のステージにつないでください。
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