日曜日の朝、こうたは代表から厳しい言葉をもらったね。わずか二か月ちょっとでもいろいろな経験をしてきたから、悔しさもあったはず。
監督も言っていたが、おそらくキャプテンをやっていくうえで、嬉しいことよりもつらいことの方が多いかもしれない。それでも、一番成長できるのもキャプテンだし、一番濃い1年間を過ごせるのもキャプテンにしかない特権だと思う。
少し昔の話を...
中島コーチも相模原ボーイズの頃はキャプテンだった。勝てない時期に、全て自分のせいにされて涙を流すと、追い打ちをかけるように「男のくせに情けねえな、○○○ついてんのか?」と言われ、「ついてるわ!」と思いつつも何も言い返せず、 死ぬほど悔しかった記憶がよみがえってきた。
もう10年前の話だから今そんなこと言う指導者がいたら即刻クビだね。とにかく怖かったが、そのコーチのことは大好きだった。
末石コーチも現役時代はキャプテンだった。末石コーチもおそらく嬉しい・悔しい思いをたくさんしていると思うから今度会ったときに聞いてみるといいよ。
つないできたもの
毎年、キャプテンは人一倍苦労して、人一倍努力して、人一倍自分の努力に感動して、周りの人に感動を伝染させて引退していく。
井上椋太郎前キャプテンもまさしく同じだったと思う。昨日、練習開始直後のストレッチの時間に真っ先にこうたのところに声をかけに行っているのを見て、やはりさすがだなと思った。1年間人前で話をする経験を何度もして、時には仲間にも厳しいことを言ってきたからこそ、ああいうときに優しい言葉も出せるのだと思う。
ちなみにこうたと同じチーム出身の平田先輩も、努力を重ねて素晴らしい背中に成長して、卒団していった。同じように、自分を成長させていってほしいと思う。
中島コーチも末石コーチも平田先輩も椋太郎も、主将として辛い思いはしたけど、振り返ると「やって良かった」と思える、そんな経験を相模原ボーイズでさせてもらった。
リーダーはなぜ成長するのか
ここからは全員向けに。
なんでキャプテンは成長するんだろう。なんでリーダーは成長するんだろう。
それは、全てを自分のこととしてとらえるからだ。
代表や指導者から「集合」と言われれば、掛け声をかけなければいけない。いつも自分が言われていると思って話を聴いていなければいけないし、次に何をしたらよいかを常に考えていないといけない。だから周りの人よりも速いスピードで成長の階段を駆け上っていく。
でもさ、これってキャプテンじゃなくてもできることなんじゃないか?身のまわりのことを常に自分のこととしてとらえて、常に先のことを予測しながら動く。そして、言葉の伝達などは自分から率先してつないでいく。挨拶も返事も、気が付いたら自分からしよう。
全員ができたらもっともっと良いチームになれると思うんだよな。1年生や2年生の半分以上の選手はそこがもったいないなと感じる。
リーダーシップは何もリーダーだけが発揮できる特別な力ではない。全員がリーダーシップを発揮できる。内側に秘めているものをもっと出していこう。
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