2021年8月7日。
南足柄球場。
欲しかった欲しかった、1がやっと手に入った。
その一点をとることがどれだけ大変か。
その一点を守ることがどれだけ大変か。
その大変さがわかった人の一週間の過ごし方は、一週間前の自分とは違うものになるはずだ。
次戦の日程も決まった。
そこに向けて、身体も心も全てをマックスに持っていけるようにこの一週間を過ごして欲しい。
単なる一勝か?
はたから見たら、 単なる記念大会の一勝かもしれない。
それでも、うちにとっては大きな大きな大きな一勝だ。
34期生ならわかるはず。勝つということがどれだけ大変なことなのか。
2年4カ月間、公式戦での勝利がなかった相模原ボーイズに大きな価値ある一勝をもたらしてくれた。
杉本監督もミーティングで言っていた通り、ここから新しいチームの歴史が始まることを信じてやまない。
終わりを意識する
いよいよ、泣いても笑ってもあと少しでこの代の終わりを迎える。
35期の代になり、34期生はそれぞれ高校への準備期間に入る。
平田キャプテンの号令が聞けなくなり、吉岡がランニングの掛け声をすることも、バッティング練習の一番目に涼汰が入ることも、杉本監督が「瀧田君!!!!!」と強く呼ぶことも、おそらくなくなる。
どんなに強く願っても、そんな時が必ず来る。すぐそこまで迫ってきてる。
そんな終わりをすぐ近くにあるものとして意識できる今だからこそ、
今までで一番成長できる。
この一週間だって、当日だって、試合開始のその瞬間まで成長し続けられる。いや、試合中でも成長し続けられる。
とにかく
このチームで長く野球をする。
その一心で過ごして欲しい。
35期生へ
35期生には次がある?
いや、四人の先輩とできる野球は二度とない。
今しかできない野球があって、今しか感じられない気持ちがある。
最後になるかもしれない一試合を、一球一振をこれ以上ないくらい大事にしてほしい。
34期生へ
おそらく次会う時には、4人は中学野球を引退していると思う。
どんな終わり方になるのかはわからない。
どんな代よりもこの目で直接見たいけど、勝利の吉報をや引退の知らせは、たぶん末石コーチや佑輔コーチから LINEで聞くことになると思う。
優勝して喜び合っているかもしれない。
優勝して泣いているかもしれない。
その前に負けて、それでも笑えているかもしれない。
それともやはり、砂だらけの顔に涙の痕ができているか。
どんな最後だとしてもこの目で直接見たいが、想像することしかできない。
ただ、そこにある笑顔、もしくは涙が心からのものであってほしいと思う。
本気の笑顔を作れるのは、本気の涙を流せるのは、そこまで本気でやった人だけだ。
そしてそれが本当に「本気」だったのかどうか。
それは、自分にしかわからない。
生きている以上、自分には絶対に嘘をつけない。自分からは一生逃れられない。
最後の最後に、「本気でやり切った」と言える自分であってほしい。
ここまでの2年半が、今までの何よりも真剣に向き合ったといえる中学野球であってほしい。
そのためには、今日の素振りの一本、親への挨拶や感謝の言葉をないがしろにしないこと。
拾おうか迷った道端のゴミから、自主練をサボってしまいたい弱い自分から、絶対に目をそらさないこと。
この一週間でも成長できるというのはそういうことだ。
タフになろう。頑張れ。
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