中島陸ヘッドコーチ

心はホットに、頭はクールに。

明日は、関東ボーイズの4回戦。相手のレベルもどんどん上がっているが、相模原ボーイズもそのステージまで這い上がってきたということ。自信をもってガッチリ組み合おう。謙虚にチャレンジャー精神を忘れず、自分達の戦いをする。その中で相手を見下ろすくらいの強い気持ちをもって挑もう。

レベルが上がると何が変わるか。

戦う相手のレベルが上がってくると、色々なところが変わってくる。強い打球が多くなる。当然内野の位置は後ろに下がる。走者の脚も速くなる。相手が投げるボールも速くなる。そこに工夫をして立ち向かう。

ただ、一番の違いは技術的なところではないと思う。強いチームほど、精神的に成熟している。簡単にいうと、大人に近い考え方ができる子が多い。「大人度」が上がるという表現をよく使う。陸コーチはみんなに、中学生活の中で野球と勉強を頑張り切る中で、この「大人度」を鍛えていってほしいと思ってる

「大人度」があがるってどういうことか。

「大人度」が高いってどういうことか。それは、自分のことを客観的に見れるということだ。緊張は誰でもする。ミスして焦ることも、大人だって誰にでもある。だが、大人はそういう時に、「あ、今自分は焦っているな」と感じて修正することができる。

小学生だと、「焦っている自分」に気付かずに、そのまま崩れてしまうことも多い。一つのミスから精神的に乱れて、音を立てるように試合が崩れてしまった経験は誰しもがあると思う。

中学生は子どもから大人に移り変わる時期だから、うまく自分達で立て直せるときもあれば、あっという間にやられてしまうこともある。中学生のうちにいろいろな経験をして、少しずつ自分を客観的にみてコントロールできるようにしていきたい。

やらかしたときに必要なこと

もちろん、精神的に崩れそうな時に自分で立ち直りができたら最高だ。中学生でそれができたらそれ以上言うことはない。でも実際、完全に自分で自分をコントロールするのは難しい。だから試合中は監督コーチがベンチにいるし、周りを見れば同じユニフォームを着た仲間がいる。

この前の試合でも、かなり感情に身体が支配されている選手がいた。公式戦でHRを打てば、興奮して震えるのも仕方ないと思うし、ここぞという場面で三振したら涙が出てくる気持ちはわかる。でも、本当に上に上に登り詰めたいならなるべくそれを表に出さないようにすることも必要だ。とにかく目の前の試合に勝つために、次に自分は何をするべきなのかを考えられたら、本気でテッペンも見えてくると思う。

全員で次の最善へ。

できる限り頭はクールにいこう。常に次を考えて、良いことも悪いことも切り替えて目の前のことに集中しよう

そして、それができていない選手がいたら、めいっぱい声をかけてあげよう。グラウンドにいる選手もベンチにいる選手も、とにかく次に向けての準備確認の声を出す。一人一人が完璧に自分をコントロールすることは中学生の君たちには難しい。でも協力すればできる。声を掛け合えば、目のまえのやるべきことに集中できる。全員で声を掛け合いながら、精神的にタフなチームでありたい。

明日もこれまで以上にしんどい戦いにはなると思う。我慢の時間が長い試合になるかもしれない。それでも、相模原ボーイズのブラボー打線なら必ずやってくれると信じてます。やり切ろう。そして、試合が終わった瞬間には中学生らしく喜びを爆発させよう!

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